<2011年後半>
・絆回廊 新宿鮫X/大沢在昌
・下流の宴/林真理子
・チヨ子/宮部みゆき
・マルドゥック・フラグメンツ/沖方丁
・真夏の方程式/東野圭吾
・恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-/上遠野浩平
・虚言少年/京極夏彦
・我が家の問題/奥田英朗
・がんばっていきまっしょい/敷村良子
・探偵はバーにいる/東直巳
・陰陽師 夜光杯ノ巻/夢枕獏
・舟を編む/三浦しをん
・バチカン奇跡調査官 黒の学院/藤木稟
・謎解きはディナーの後で2/東川篤哉
・バチカン奇跡調査官 サタンの裁き/藤木稟
・アンボス・ムンドス/桐野夏生
・バチカン奇跡調査官 闇の黄金/藤木稟
・バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ/藤木稟
・バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架/藤木稟
・OVER HEAVEN JOJO’S BIZARRE ADVENTURE/西尾維新
・Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークⅦ/石田衣良


謎解きはディナーの後で とか、評判がよいのは読み易く内容も
それなりで、良い感じ。

藤木稟のバチカン奇跡調査官が、はちゃめちゃ感はあるものの、
いろんな要素がてんこ盛り?で、クセになってしまった。
なんというか言い方が難しいんだが、宗教/宗教家って興味深い。
藤木稟を久々に読んだんだけど、がんばってる って感じがする。

パープルヘイズは、JOJOものの中では一番かな。
みんなP・Hが気になってたんだよ! 多分。
OVER HEAVEN はつまらんかった・・・残念。

そろそろ読むこと自体がチャレンジみたいな本を、また読みたい気も
しているけど、読み易い本を手に取ってしまう日々。
Finals予選後、マジックしておらず書くネタがなかったので、
本の話でも・・・

<2010年末>
・平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!
 /東京ガベージコレクション制作委員会編
・ゲゲゲの女房/武良布枝
・分解/酒見賢一
・遠いうねり グイン・サーガ127/栗本薫
・謎の聖都 グイン・サーガ128/栗本薫
・運命の子 グイン・サーガ129/栗本薫
・見知らぬ明日 グイン・サーガ130/栗本薫
・謎解きはディナーの後で/東川篤哉

<2011年前半>
・エイリアン虚空城/菊地秀行
・妻に捧げた1778話/眉村卓
・テティスの逆鱗/唯川恵
・GANTZ・MINUS/日下部匤俊 原案・奥浩哉
・GANTZ・EXA/真藤順丈 原案・平山夢明
・あんじゅう 三島屋変調百物語続/宮部みゆき
・ばんば憑き/宮部みゆき
・華麗なる欺き/新堂冬樹
・豆腐小僧双六道中 おやすみ 本朝妖怪盛衰録/京極夏彦
・豆腐小僧その他/京極夏彦
・クヒオ大佐/吉田和正
・芙蓉千里/須賀しのぶ
・人質の朗読会/小川洋子


2010年末~ 軽い本を選んで読んで、徐々に重めに。
まあでも結局は、宮部みゆきの江戸時代モノは良いです。
京極夏彦の豆腐小僧は、メタフィクション! と思ってるのだが、
終盤ドタバタからの虚構の壁を突き破るところがお約束なんだけど
読んでいて快感・・・なのかなあ。

GANTZの2本はつまらんかった・・・
雑記/晴子情歌、新リア王、太陽を曳く馬 読了②
雑記/晴子情歌、新リア王、太陽を曳く馬 読了②
雑記/晴子情歌、新リア王、太陽を曳く馬 読了②
10/28 太陽を曳く馬/高村薫 読了。

「太陽を曳く馬」が第三部で、2009年の本。
実は第二部の最後に榮は急死しており、合田刑事から話が始まる。
合田の元妻は9.11のテロで死んでおり、彰之の息子・秋道は
理由なき?殺人を犯して刑死しており、彰之が榮の死後に働いて
いた東京の禅寺での元オウム信者の禅僧の事故死を合田刑事が
追う? 仏教とオウムの話。

中間管理職になり軽く鬱の入った疲れ気味の合田刑事が、彰之の
内縁の妻の餓死、秋道の事件、そして今回の事件と、彰之に節々
にからんでいるのだが結局すれ違ってしまう。
のっけから”死”ばかりの話であるが、元オウム信者の禅僧が
事故死なのか過失なのか禅寺の僧侶たちへ聞き取りをする過程での
仏教とオウムに関しての会話が、オウムに対しての高村薫の結論の
ようで、オウムに関心はなかったが改めて納得したような次第。

ほぼ仏教問答のような話で最後はもう哲学的な感じで訳が分からん
かったが、合田刑事がこの話の事件とは関係ない事件に借り出され
たりする刑事の日常や、彰之が死刑囚である息子に宛てた手紙
(これも延々と)が旧仮名使いの読み難い体裁であったり、
物語の終盤へ行くほど拡散していくストーリといい、モロに
筒井康隆的な感じがした。

これが、リアルな小説のか? 
自分には難しいので何が言いたいのか分からなかったが、
こういう小説もよいのかなあと。
三部作読むのに約一年かかったのかな、疲れた。


/高村薫
晴子情歌 上
晴子情歌 下
新リア王 上
新リア王 下
太陽を曳く馬 上
太陽を曳く馬 下

雑記/晴子情歌、新リア王、太陽を曳く馬 読了①
雑記/晴子情歌、新リア王、太陽を曳く馬 読了①
雑記/晴子情歌、新リア王、太陽を曳く馬 読了①
9/25 新リア王/高村薫 読了。

なに三部作なのだろうか・・・福澤家三部作?
ということで、高村薫です。「新リア王」は第二部。

「晴子情歌」が第一部で、2002年の本なのだが、
積読していたのを去年末に読了。
戦前戦後を生きた母・晴子が遠洋漁船員の息子・彰之に宛てた、
自分の半生を綴った長大な手紙と彰之が出家するまでの話
(が交互に)。
青森の政治家一家・福澤家の話でもあるのだが。

若き日の晴子が父と共に働きに出た、鰊漁(鰊場)の話が非常に
印象に残っている。
昭和初期だったか? の北海道で、大勢の人で鰊を取って浜で加工
して運び出していくという、壮大な感じと労働の喜びみたいなものや
躍動感、人が集まるところの猥雑さ。
なんだかうらやましい感じがして、忘れられない話であった。
後半は、晴子が福澤家へ行き、彰之がどうして生まれたかが
書かれており、折々の手紙の行間から滲む隠微さが”情歌”
なのかなあと。母も”女”であった という感じか。

「新リア王」が第二部で、2005年の本。
実の父親であり政治家である福澤榮が出家した息子・彰之に、青森に築いた
地方権力のまさに”王国”が崩壊するまでの話を延々と語り、彰之は出家して
からの半生を延々と語るという、政治と宗教の話。

まあ、読者には拷問のような構成であるが、地方政治と仏家の話が交互に
語られており、噛み合わない感じがユーモラスと言えばユーモラスで。
読者を突き放しちゃってるってどこかに書いてあったが、父子がお互いに
半生を語りあうという現実にはないであろうシチュエーションが小説になって
いる時点で、なんか筒井康隆っぽいところがあるのかなあと、これはギャグ
なのか?

悟りを得られずに苦悩?する彰之の、宗教家の理想と現実のギャップが
悲しくも滑稽であり、榮の語る言い訳じみた地方政治? 一般的に想像
している政治家の金の流れ(など)が、本当にそうなのかと思い、
でもそれが現実であるかのように良く書かれていたように思う。
高村薫はリアルに書くので、ほぼ事実なのかなあと。
青森の原発の話など特に。
雑記/機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス
雑記/機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス
雑記/機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス
機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス、
読了ではなく、流し読み。
ガンダムAに連載されていたガンダムUCのカトキハジメによる
設定資料集。

ガンダムUCは、逆シャアの後の話になるんかな。
福井晴敏の大人のガンダム、全10巻。
イラストは(最初は)安彦良和、メカデザインがカトキハジメ。
まあ、なんといっても、シャアっぽい敵役”フル・フロンタル”
の乗る”シナンジュ”ともう一人のヒロイン(と私は信じている)
”マリーダ”の乗る”クシャトリヤ”がかっこいい。

甲乙付けがたいんだが、”クシャトリヤ”のゴテゴテ・ドッリシリ・
ギミック満載なところが最高! 
ファンネル積んだ4枚羽の、最後の攻撃(必殺技?)がまた
かっこよすぎで。Z以降のガンダムは興味がなかったので、
カトキハジメ(のデザイン)ってこんなに凄いんだーって、
感動した~。

UCのストーリーの方は、まあ、福井節満載なガンダム。
くどい・えぐい・泣かせるの三拍子?そろってので、読み応えはあった。
マリーダと敵役の船長・ジンネマンの話にもう涙が止まりません。
本筋のヒーローとヒロインそっちのけ・・・と個人的には思ってしまって、
いやはや、まあ、そんな脱線なところも良かった。

世界設定からいろいろ考えられていて、ファースト~逆シャア?世代には
ニヤリとするようなところがたくさんあったり、まあ、ボーイミーツガールで
成長譚 と王道な話だしで、途中の中だるみはあるものの、最後は最後で
もりあがって泣かせてびっくりさせられる という、飽きない展開でした。
登場人物が少なく、狭い範囲でのからみあう話って感じだったので、
それはそれでよいのだが、悪(ワル)っぽいやられキャラが
何人かいてもよかったかも、でした。そうではないのが福井節なんだけど、
ガンダムってそういう奴も必要って思った。

え~、で、DNの私の写真が、”シナンジュ”&”フル・フロンタル”です。
1/100のカトキ・バージョンです。
”クシャトリヤ”の1/144を作りたいのだが、マジックのせいで時間がない。
(まあ、カトキ・バージョンでないためか、あんまかっこよくない)。
1/100のカトキ・バージョンが出たら・・・買って作るかもで。
雑記/西巷説百物語 読了(その3)
雑記/西巷説百物語 読了(その3)
4作目は、前説百物語(さきのこうせつひゃくものがたり)。
又市が百介と出会う前の駆け出し?の頃の話。
青臭い又市、ギリギリで行き当たりばったり?の仕掛け。
そのギリギリ感がハラハラするし、悩める又市が初々しいし、
仲間との掛け合いがシリーズで一番笑えるし、また、説教
じみていてよい(ここら辺も深いです)。

寝肥、周防大蟆、二口女、かみなり、山地乳、旧鼠 の6編。
特に気に入った一編ってないのだが、全体を通して連作
しているので、この巻自体がよいです。そりゃないやろ的な
仕掛けと後日談が笑えるし、切ないしで。
最後の一編・旧鼠は、狐者異に繋がる話で、
”御行の又市”を作った話。

5作目が、西説百物語(にしのこうせつひゃくものがたり)。
又市の義兄弟である靄船の林蔵の関西での仕掛け話。
外伝的な話かなあと思うし、ネタ切れ補充的なところもあるような気もするが、
犯人探し・自白探し的な話で少し趣向を変えた感じで、まあありかなと。

桂男、遺言幽霊水乞幽霊、鍛冶が嬶、夜楽屋、溝出、豆狸、野狐 の7編。
結局、最後の野狐でオールスター登場みたいな感じで、すごく懐かしく、
うーん、次はどうするんだろ~。
西巷説百物語、シリーズ中ではあんまり印象が薄い作品になるのだろうけど、
新作が出るたんびに、最初から読み直したくなるシリーズ。
長編シリーズの方は、まあ、こっちはこっちでいろいろ書きたいが、また今度。


雑記/西巷説百物語 読了(その2)
雑記/西巷説百物語 読了(その2)
2作目は、続巷説百物語(ぞくこうせつひゃくものがたり)。
続編なのだが、ちょっと派手な仕掛けの話で、
又市一味のバックグラウンドが
語られていたりのブ厚い一冊
(スピンオフドラマのノベライズ的なところもあり?)。
ヒロイン?・おぎんの話や、人情話?になってしまう治平の話など、
百介との掛け合いも多く、そこらへんはよかったかも。

野鉄砲、狐者異、飛縁魔、船幽霊、死神、老人火 の6編。
無駄に長いところもあってイマイチ感はあるが、気に入っているのは、
なんといっても、狐者異(こわい)。
2作目で終わりなの?という感じのラスト(老人火)であったが・・・

3作目は、後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)。
時は変わって明治時代。一白翁こと老年の百介に、若き巡査達が巷の事件の
参考にいろいろ話を聞きにいって、百介が昔語りをするという構成。
現在の事件、過去の仕掛けの表面、そしてその裏面が語られていくという
3層構成にうなってしまった。この構成を自分は決して無駄な長さではないと
思う。百介がおぎんの孫と同居しており、その掛け合いや、若き巡査とその仲間
の掛け合いもほのぼのしていてよい。

赤えいの魚、天火、手負蛇、山男、五位の光、風の神 の6編。
赤えいの魚が、直木賞を取らせた一編なのではないかと思う出来の良さで、
怖くて深い話。手負蛇は、まあ異論はあるだろうが、又市の仕掛けが時代を超えて
すごいって話。風の神は、百介が最初で最後の仕掛けをするという話で、泣けた。
このシリーズのうたい文句 
”道を通せば角が立つ。倫(みち)を外せば深みに嵌まる。” 
深いです。

雑記/西巷説百物語 読了(その1)
8/11 西巷説百物語/京極夏彦 読了。

巷説シリーズ5作目。ということで、京極夏彦です。
現時点では一番好きなシリーズものなので、少し長い
(私の駄弁が)です。
妖怪を題材に取っているが、実際に妖怪は出てこない。
よく言われているのが、必殺仕掛人みたいな話。
もちろん、江戸時代もの!
まあ、基本は悪人を仕掛けで懲らしめる訳だが、最後に残るのは妖怪の噂
(巷の噂)、つまり、妖怪の仕業のように始末してしまうという話。
悪人を懲らしめるってだけではなく、八方ふさがりの状況を解決したり、
たまには人助けであったり。

仕掛けを妖怪に見立てるというパターンの連作?短編(中編?)。
同じパターンでいろいろ趣向を変えた短編ってのが好きなのと、やっぱり、
”ゲゲゲの鬼太郎”世代で妖怪が好きってのもあるし、妖怪が題材なのに
実際には妖怪が出てこないってのが、京極夏彦の革命的なところ。
(京極の読み始めは、”姑獲鳥の夏”の京極堂シリーズだが、また今度で)。
妖怪の仕掛けが語られ、最後に仕掛けとその的に対する謎解きが語られる
という推理小説・ミステリ的なところも読ませ上手。

1作目は、巷説百物語(こうせつひゃくものがたり)。怪談奇談の蒐集家・
山岡百介を狂言回しにして、御行の又市とその一味の仕掛けを目撃していく
というストーリー。
1作目なので、話のパターンに多少バラツキがり、そのパターンを模索している
ような感はあるが、秀逸な話もあってハマり初めの一冊。
又市が仕掛けの最後に”御行 奉為(したてまつる)”と言って、鈴を鳴らすのが
かっこいい。一味の面々も味があって、その掛け合いも笑ってしまうし、決して
善人を気取っているわけではないところもよい。話自体は悲しく切なく、
”人の業”を語っている。

小豆洗い、白蔵主、舞首、芝右衛門狸、塩の長司、柳女、帷子が辻 の7編。
7編中で気に入っているのは、出会いの1編・小豆洗い、メタトリック?・舞首、
よく読むと泣ける・芝右衛門狸。この3編は秀逸です。
雑記/バイブルDX(デラックス) 読了
7/17 バイブルDX(デラックス)/真藤順丈 読了。

真藤順丈の5作目(書物もの?2作目)。
聖書を超える雑誌を作ろうという話。
キリスト候補者となる奇蹟の人と、奇蹟自体を追いかけて、
取材・トラブル・ドタバタの連作っぽい展開で、通しでは
ちゃんと起承転結しています。

真藤節・・・だよなあ。
キャラが濃くてクセがあって、熱い。
奇異なストーリー・題材だが、なんかありそうな話に仕立ててる。
ストーリーを追っかけて行くストーリーとその情熱、うーんやはり
熱いんだ!
まあでも、本作はちょっとインパクトが少ないかも。

ちなみに、真藤順丈は連続4作品で新人文学賞を取った人。
・地図男
・庵堂三兄弟の聖職
・RANK
・東京ヴァンパイア・ファイナンス

「地図男」は、書物もの1作目。連作短編で読みやすく、
”地図”の設定がワクワクする感じでよかった。
「庵堂三兄弟の聖職」は、不器用な兄弟(愛?)が泣ける(のかな)。
死体遺品加工業者だったっけかの話。まあ、熱いです。
ホラーな”おくりびと”だね。
「RANK」は、近未来監視社会の話。バイオレンス!
ありがちな設定だが、壊れたキャラ達とギリギリ感がよいです。
壊れたキャラ・・・大好き。
「東京ヴァンパイア・ファイナンス」はライトノベルなんかな。
4作の中では普通かなあ。

*********************************

しかしながら、積ん読がさらに増加中。
まあマジックやってるからね~。仕事&ストレスもきついし。
ここ半年出張がないってものある。
出張は本読むいい機会!!!
まあでもハマるとサクっと読めちゃうんだけどね~。
最近そういう本との出会いがない。
あ~、一か月くらい休みたい。
雑記/もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 読了
6/24 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの
『マネジメント』を読んだら/岩崎夏海 読了。

サクッと読めた。ドラッカーのマネジメントなんて読んだこと
ないけど、確かに読んでみたくなる(多分、読まないけど)。

まあ、仕事に倦み疲れたオヤジが読んでも、若いっていいなあ~
とか、話が出来すぎだろ~、実際はそんなうまくいくかいな~
って否定的な気にもなってしまうが・・・まあIFの話なんで。

そんな気を抑え込んで素直に読むと、まあまあかなあと。
企業の定義⇒野球部の定義=”顧客(野球部を含めた関わりのある人)
を感動させる組織” と定義して、まあ、いろいろやっていくんだが、
高校野球のイノベーションまでいくと、そこは、ちょっと飛躍したか
なあとも思うが、そうでもしないと甲子園目指して勝っていくという
ストーリーが成り立たない? まあ、よく考えているなあと。

主人公がすべてをやるのではなく、ちゃんと役割分担をして、他の人
に責任を持たせて任せていくところなど、非常に納得。
プロセス(努力)より成果(結果)が大事、など分かっていてもなかなか
そうは思えないことをズバリと、そう考えるのが組織にとって必要な
ことであると 主人公とその友人を対比させて書いていて、
また、マネジャーの資質は真摯さであるとあり、そのことが終盤への
伏線になっていて、ストーリーがひっくりかえって戻ってくるような、
うまい作りです!

深読みはしない方がいいんだろうけど。まあなんでもそうだが、語るのと
実践するのとではそこに大きな差があるから、個人的には成功話よりは
挫折話の方が好き(ネガティブ~)。ドラッカーの”マネジメント”読んで
みて~ってことならまあ分かるけど。

結構てんこ盛りな内容なんだが軽い感じで書いてあって、エンターテイメント
なんだろうねえ~。しかしながら、本の表紙が・・・オヤジが買うには
恥ずかしいです!(通販で買いました)。

*この雑記、誤読・誤記、あると思いますんで、まあそこは個人の自由ってことで。
 なんか、映画化しそうだなあ。
雑記/マルドゥック・ヴェロシティ 読了
6/22 マルドゥック・ヴェロシティ/沖方丁 読了。

マルドゥック・スクランブルの続編だが、過去編。
スクランブルの敵役が主人公?なのかな。
超能力バトル風の、うーん、SFではないのかも。
文体は実験的。内容は・・・謀略系かな。

若いときに読んでいればマハったかも。
一応、謎?黒幕?を暴いていくストーリで引っぱっていく
のでなんとか読めたのかなあと。
救いのあるようなないような話。

うーん、うーん・・・たぶん、ハードボイルドなんや~
たぶん。

マルドゥック・ヴェロシティ/沖方丁
 マルドゥック・ヴェロシティ1
 マルドゥック・ヴェロシティ2
 マルドゥック・ヴェロシティ3
雑記/マルドゥック・スクランブル 読了
雑記/マルドゥック・スクランブル 読了
5/25 マルドゥック・スクランブル/沖方丁 読了。

本屋大賞の”天地明察”(江戸時代の実在の人・渋川春海の話)が、
さわやかで青春していて、こんな人がいたんだ~ というか、
渋川春海はこんな人だったんだ~(小説なので話半分で)という驚き
と、脇役というか周りの有名な人々も個性豊かで、特に水戸黄門
の人物像が凄くて印象に残った、あと、保科正之(あんまし知らんが
なんとなく知っている)とか。まあ、時代小説はそういう広がりが
興味をそそるのと、やはり江戸時代の生活感が好きなので、当たりの
本であった。
主人公は仕事(囲碁棋士)に飽いてて、算術(数学)に傾倒して
それが高じてって展開がなかなかうらやましい感じがして、
でもいろいろ苦労して最後は・・・というような青春小説でした。

ということで、沖方丁も時代小説書けるんだ~(というか初めて
この人の小説読んだのだけれども)と思っていたら、
マルドゥック・スクランブル アニメ映画化って文庫の帯に
書いてあったので、ついつい買って読んだ次第で。
寺田克也のイラストも気になっていたし・・・って、
2003年の出版やで~。うーん、7年前から気になっていた?
いやいや、SFは卒業したつもりになっていたので、まあ、映画化!
ドラマ化! とかに弱いので、ついつい。
(でも映画化は2006年に一度制作中止だったようで)。

サイバーパンクなのかな。洋もののSF臭いところもあったり、
菊池秀行っぽい敵とのアクションバトルもあったり、でも中盤~終盤の
カジノでのギャンブル勝負がアクションではない盛り上がりがあり、
成長する物語の感動 があって、よかったです。
でも、そこらへんアニメに出来るのかなあ。
全体的にやや冗長な感じがするけど、丁寧に書いているというのか、
個人的にはもうちょっとはしょってもいいような書き方かな。

主人公とネズミにキュンときてしまうのは、作者がうまいのかズルイのか。
笑ってしまうのは序盤のやられ役5人衆、なるほどと思ったのは参考文献に
「無敗の手順 雀鬼・桜井章一の究極奥義」。

マルドゥック・スクランブル/沖方丁
 The First Compression 圧縮
 The Second Combustion 燃焼
 The Third Exhaust 排気

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