タイでもさらにコロナ感染拡大中・・・
仕事も忙しいし・・・ストレス溜まりますね


・タコの心身問題/
 ピーター・ゴドフリー=スミス
タコの話(半分はイカの話)。
タコには、心(知性)がありそうだということ、
タコと人は、全く異なる進化経路でありながら、
心(知性)が作られた生物であるとか。
進化やちょっと哲学的な話でした。もちろん
ノンフィクション。
「頭足類と出会うと地球外知的生命体に出会う
のに最も近い体験であろう」と書かれており
なるほど、異なる知性のコミュニケーションを
体験した話が書かれています。著者は生物哲学者
で、スキューバダイバー。

まあ、火星人はタコ型だし(訳者あとがきでも
書かれている)、”岸辺露伴”ではタコにスタ
ンド使った話もあったり(荒木飛呂彦はこの本
または類の本読んだのかなー)、クトゥルフは
タコとイカの化けもんだし、タコって想像を
掻き立てる何かがあるのかなあ とか。

タコの生態観察や体の構造とか進化の話が、
すごく面白かったです。

・月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿/
 宮内悠介
碁盤関係の連作ミステリー短編。非SF。
作者は、碁が大好きなんかなー。
可もなく不可もなく・・・

・偶然の聖地/宮内悠介
メタフィクションっぽい長編、旅ものか?
なんかエッセイと小説の中間な話の、雑誌?
連載分を一冊にまとめた際に300を超える
注釈を追加したとのことで、まあ小説です。

幻?の山を探しに旅をするという話で、
序盤からどんな話か分かるので、ちょっと
難しいところもあったが、中東?旅行記の
(いつもの?)蘊蓄がエッセイっぽいし、
ストーリー自体は分かり易いかな。
クトゥルフが一瞬出てきた時に、嬉しかったし、
ああそういう話ね と。

何より 注釈が面白くてしょうがない、注釈に
”これ言ってみたかっただけ”とか、
バキや島田荘司やら夢枕獏とか出てきたりして、
笑えました。
ずーっと読んでいたい本という感じで、久々に
自分的には大ヒット作でした。
これだから読書はやめられん と思わせるような
ね。

・5分後に意外な結末1 赤い悪夢
日本や世界の小咄、都市伝説、小説、落語を
リライト?した短編集とのこと。

冒頭作品が、サキの「開いた窓」(のリライト)
で、たまたま買ってあったサキの短編集と読み
比べてみたりして、これ有名なの?
登場する少女の恐怖に怯える姿を想像すると
もうおかしくてしょうがなかった(変態的な
感想ではないですよ、一応)。

まあ、欧米の小咄が多いようで、基本ブラック
ユーモアなのかな。たまにある古典落語が面白く
ほのぼの感ありの日本人のセンスも素晴らしい
のかなとか。
腐っている日常の寝る前の30分にはよいかなと。

・5分後に意外な結末2 青いミステリー
同上。ちびちび読んでもよし。
なんか聞いたことある話とかあったりして、
ああこういう話だったのね、みたいなのも
よいです。

まあ、ただし これ多分すぐ忘れちゃうなあと
いう話も多々あるので、なんというか、
読み捨て感はあるのは致し方ないかな。

・若い読者に贈る 美しい生物学講義/更科功
すみません、つまらなかったです(90%)。
著者の考え方は素晴らしく同感できたが、
うーん、広く 中途半端に深く 感があって
個人的にはダメでした。
まあ、若い読者じゃないし、まあいっか。
生物学ってもっと面白いはずなんだけどなー。


<怪と幽 Vol.007>
了巷説百物語/京極夏彦 の連載開始とあった
ので、買いました。シリーズ完結編とのこと。
今までと違う話の展開なのか、期待と不安で
なかなか複雑な感じだが、第一話の前編との
ことで、完結までには数年かかるのかな。

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