最近 物忘れが激しいので、忘れる前に。


・エクソダス症候群/宮内悠介
SFを連続で読んだ勢いで積読を解消。
開拓地としての火星での精神病院サスペンス
みたいな感じで、SF色は薄い長編。
八章構成の話だが、”節”って言うのか、
それが短くて長編なのにサクサク読めた。
火星移民のSF話だが 現代と地続き感があり、
精神病医療史が語られたり、中間管理職の
大変さ?がストーリーにあったり、院内政治
ものだったり、結構いろんなテーマが盛り込ま
れているように思え、ラスト(前)にはちょっと
感動した次第。
まあ、つい最近 火星移民 が現実になるのかも?
(イーロン・マスク)とかニュースにあったの
で、旬な感じがした。

・アメリカ最後の実験/宮内悠介
アメリカの架空の音楽学校受験+劇場型殺人
事件+ルーツ探し みたいな感じの青春もの
長編。SF感はちょびっとだけか。これも、
”節”が短くて長編なのにサクサク読めた。
個人的に 音楽は全く分からないので、音楽
関連の小説はほぼ読まないのだが、音楽(歌)
が人を救うこともあるというところに、ラスト
(前)にうるっ ときちゃいましたね。

今回読んだ2作品だが、タイトルが読みたい欲を
掻き立てなかったので、タイトルが残念かな~
って。一旦、宮内悠介の積読は解消~。
読んでないものは、また そのうち。


・月夜の島渡り/恒川光太郎
沖縄(地方)が舞台の奇談かホラーか?
短編集。
恒川光太郎を、最近読んでなかったので
久々だったが、恒川光太郎のノスタルジック感
溢れる作品は素晴らしいです。
本作は まあ普通だったが、過去作品で忘れ
られない話が数話あり、これ読んでもっと読み
たい感と再読したい感が募った次第。
であるが、それも、また そのうち。


<小林泰三 逝去>
2020/11/23 小林泰三 逝去 とのニュースを
聞き、あまりこういうことを書くのは好きでは
ないが、非常に残念です。正直ショックでした。

もう遥か昔 2000年に、「玩具修理者」「人獣
細工」を読んで、飛んで2013年頃から 短編集を
ポツポツ読み出し、SF短編集に突き当たり、
SF熱を与えてくれた作家さんでした。この人の
過去作品でも忘れられない話が数話あり、
アイディアの面白さが秀逸でした。
まあ、基本ブラック話でしたが。

たまに出てくる クトゥルフものや、クトゥルフ
オチ(?)も結構好きで、また クトゥルフで
落として~ ってところになんか可愛らしさが
あったような気がします(極個人的感想)。

まあ、まだこの人の未読作品は多いので、
それも、また そのうち。

コメント

ミートボウズ
2020年11月30日20:56

なっ何ぃーーー!!!
小林泰三さんが死去!?
慌てて調べましたが、がんで亡くなったという事ですね。58歳という事でまだまだ若すぎです。私もこの著者のブラックな話の締め方に見せられて、(私の場合はSFでないですが)ホラー小説にハマっていったきっかけになりました。
残念としか言いようが無い、、、(T_T)

ミートボウズ
2020年11月30日20:58

あーそうそう、代表作の『玩具修理者』の次に『肉食屋敷』(短編ホラー)が個人的に好きなので是非ともー

クソジジイ
2020年12月1日7:31

肉食屋敷すね、ぜひ読みます、そのうち〜

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