DN終了によせて。

**********************

マジック・ザ・ギャザリングとDN。

”アラーラの断片”~”ニクスへの旅”の時期に
スタンダードをメインに、宮崎で2年、神奈川で
2年半、全力とは言えないがそこそこ打ち込んで
いたとは思う。DNを教えてもらって開始したの
も宮崎時代であり、大会結果をDNに書くのも
楽しかった(まあヘナチョコプレイヤーのヘナ
チョコ日記だったが)。

いろいろと複雑な事情がありながらのマジックで
あったが、人見知りの激しい自分にとっては、
楽しい思い出ばかりではないのは確かだが、
充分に面白く楽しくエキサイティングな思いが
出来たのかな と振り返ってみるとそう思う。

(宮崎時代の上陸ボロスは、使っていて面白く
てしょうがなかった。ボロスはその後のデッキ
の変遷も面白く、あんまし覚えていないが
ホント楽しかった思い出だけはある)。

マジックは引退済みなのだが、願わくばEDHを
細々と続けていきたい、が、どうなることやら。
(人生の先が見えません・・・)。

最終的には、マジックにもDNにも、”感謝”
という思いで清算したく、”楽しかった過去”
としておきたい(かな?)。

**********************

読書とDN。

まあ、直近の読書日記に関しては、まあ適当なの
は変わらないのだが、自分を慰めているような
部分もあったので、どこか他を探してみたい。

**********************

お疲れさまでした と共に ありがとうござい
ました。
2022年3月31日
うーん、流石にコロナの影響が大きすぎる。
自分もかかってしまったら仕事が止まる恐怖に
怯えている・・・


・フィデリティ・ダヴの大仕事/
 ロイ・ヴィカーズ

連作短編、1924年?の作品、国書刊行会。
義賊っぽい悪党?が小悪党をハメるみたいな話
で、現代から見たら稚拙さを感じるレベルかも
しれないが、詐欺的・恐喝的なハメ方で、かつ
ユーモアのある感じが凄く新鮮だった。
特に、故郷を救う一遍が 大胆かつ笑える話で、
ちょっと当たりだったかなと。
主人公は悪党チームの首魁で美女という、
アレンジして、アニメ化・マンガ化したら
よさそうな内容(かな?)。

古いからか?翻訳のレベルなのか? 読み易く
はなかったが、最近 読みにくい本にもなんか
面白さを感じている。癖になるというか、
ストーリーとは別に読み解く感があるというか。


・銃・病原菌・鉄(上)(下)/
 ジャレド・ダイアモンド

ノンフィクション。
まあ、ノンフィクション読むなら、有名どころ
を読んでみようかなと手を出したら、長い長い。
チビチビ読んでたので、全体の感想がうまく
書けないのだが、農耕(食料生産?)の始まりの
話と中国・ヨーロッパの違いの話が凄く面白
かった。病原菌の話も、現在のコロナ下では、
なるほどと思う内容で、新鮮だった。

原著1997年、邦訳2000年なんですね。
エピローグが熱かった!


<DN>
DNのサービス終了とのことで、残念です。
最近の寂れ具合がいい感じだったのだが、何事
にも終わりはあるということか。
最後に何か書ければと思っているが、間に合う
かな~。
ワクチン接種3回目を実施。ファイザーでした。
4日間くらい腕が痛かった。みんな(日本では?)
これを経験してたのかと思うと、ホントいろいろ
大変だなあと。


・かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖/
 宮内悠介

連作短編。アイザック・アシモフの「黒後家
蜘蛛の会」形式を明治時代に実在した、芸術家
達のサロン”パン(牧神)の会”で再現?した
推理モノ。登場人物は、木下杢太郎、北原白秋
等 実在した人物達で、虚実入り混じった話
になってます。まあ、そこら辺の知識がほぼ
無いというか全く無かったのであるが、全然
楽しめました。

「黒後家・・・」同様、その会の会場である
料理店の女中さんが最後に謎を解いちゃうという
パターンで、シリアスでありながらもちょっと
ユーモア感のあるストーリーでした。
芸術家たちの青春モノでもあり、宮内節健在
という感じかな と。
サクッと読めたが、内容は濃かった気がします。

本家「黒後家・・・」は読んだ記憶はあるの
だが、読んだ読書記録がなく 抜け漏れたのかな
と少し悲しくなったが、そういうこともあるの
かな。読書中、つい油断してTwitterでネタバレ
踏んでしまい、しまったーっ と。やはり現代は
ネタバレとの熾烈な闘いに自制心をもって挑ま
ねばならん と改めて心に誓った次第。


・文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室/
 アーシュラ・K・ル=グウィン

ノンフィクション?
「ゲド戦記」等書いた人の執筆ワークショップを
まとめた本とのこと。基本的に英文での小説の
書き方の本を翻訳したものになるので、そこら
へんが 読んでてもよく分からなかったのかも
しれないが、人称とかの話は面白かったかも。

事例で挙げられる本に、なんか読みたくなるもの
あり。今後読む小説の読み方に、少し変化という
か、文体を気にかけて読んでしまいそう。
(まあでもすぐ忘れちゃうでしょう)。
えー小説書きたいとかで読んだ訳ではないです。


・暗号資産の基本と仕組みがよ~くわかる本/
 掘龍市 著

ノンフィクション、2019年の本。
日本語では、旧・仮想通貨、現・暗号資産 なん
ですね。まあ、お馴染みの 時代についていくと
いうより、最近の小説にも仮想通貨が出てくる
ので、小説読むためにと。
まあまあ、読んでも結局はよく分からなかったの
だが、もう少し違う本を探してみるか・・・
考え中。

しかしながら、ビットコインの開発者であり、
ブロックチェーンの発案者である謎の人物
サトシ・ナカモト とは一体???
(そのブロックチェーンってのなんなのか全く
分かりませんでした・・・)。



<アニメ>
涙のJOJO第6部 始まってますね。
まあ、古い人間なので 最近の(というよりは
かなり以前からの)アニメには、ほとんど
ついていけてないというか、粗ばかり探して
しまっているので情けないが、JOJOはアニメ化
されると新たな発見があって、良いですね。
原作に忠実にしようとしているJOJO愛を感じる
のが好感が持てます。頑張れ徐倫~。
またロックダウンするのかな・・・とか、
徐々に厳しくなってきてます。


・同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬

アガサ・クリスティー賞とのこと。長編。
相当?評判が良いようで、ネタバレをかい潜って
なんとか読了。第二次世界大戦の独ソ戦の話。
美少女兵達に美女教官(指揮官)、復讐譚であり、
スナイパーもの ということで、ウケそうな設定
からの、そんな生易しいもんじゃねーよって
いう感じで、フィクションとリアルが絶妙とは
言えないのかもしれないが、微妙なバランスの
なかなかに後をひく作品 だったかな。

中盤の衝撃展開から、後半 登場人物たちの死亡
フラグ立ちまくりに、ウルウルきちゃいました。
カバー折り返しのあらすじに、「”真の敵”
とは?」って書いてあるんだけど、それ読まな
ければ、ものすごく面白かったと思う。
余計な一文で、ちょっと残念。

エピローグ前に語られる 戦争と女性の悲劇と
いうか、その事実に、個人的には 消化できない
というか、こういうのは本当に後をひく。
読んでて 章の区切りがイマイチだなと思って
たのだが、それがわざとだとすると、それは
それで凄いなあと、どっちだったのかな。
あとは、日本人が書く海外モノって、登場人物
たちの心情がどこまでリアルに描けてるのか、
気になるところです。
まあしかし、小説読むって楽しいですね。


・地獄の楽しみ方 17歳の特別教室/京極夏彦

中高生への講演?のノベライズ。
まあ、この前読んだ本と似たような内容だった
ので、どうかな、もし自分が高校生くらいで、
この話聞いていたら、人生変わってただろうか?
まあ、時代が違うか・・・
(すみません、まだyoutube見てません~)。


・科学するブッダ 犀の角たち/佐々木閑

ノンフィクション。科学と仏教の類似点は、偶然
であり、そんなことはない という話を読みたく
て読んでみたのだが、そこにはあまり触れられて
いなく、物理学・進化論・数学・釈迦の仏教・
大乗仏教 の話。

物理学・進化論・数学、それぞれ その転換点
(パラダイムシフトって書いてあります)は、
”神の視点”から”人間の視点”への移行である
ということで、まあ、西洋のキリスト教社会の
宗教(神様?)の精神的縛りが相当凄かったの
だろうなと、なかなかに興味深かったです。
各学問の歴史もちょっと齧れたし。
釈迦の仏教・大乗仏教も、昔習ったことあるの
かなとか、ちょっと懐かしくもあった。


・読書する人だけがたどり着ける場所/齋藤孝

ノンフィクション。
胡散臭いタイトルに、そんな場所あるかいなーと
読んでみたが、内容は手を変え品を変え、一生
懸命 読書を勧めてるという感じで、なんか健気
な気がした。

気になったところ?気にいったところ?は、メモ
に書き出すべし というのは、その通りだと思う
が、なんせ無精者なので 年に1回するかしないか
かなあ。小説のクライマックスは音読するといい
とかもあって、面白そうだが こっぱずかしい
かな。

お薦め本リストは、確かにちょっと読んでみたい
ものがある。しかしながら、「カラマーゾフの
兄弟」・・・って読書界のエベレストちゃうのん
?って気もするが、どうなんでしょ?
(偏見です)。


・一万円選書/岩田徹

ノンフィクション。北海道の小書店の人の話。
なんか、指定のアンケート(カルテ)にいろいろ
書いて送ると、だいたいトータル 一万円分くらい
で 本を十数冊 選んでくれるとのこと。現在は
注文殺到で毎月の抽選になってるらしい。

そこまできた経緯が語られており、一万円選書と
いう売り方は、書店の生き残りというよりは、
新しい本屋の形? あるいは 本来の本屋の役目?
みたいな感じなのかな。
まあ、選ぶ本は癒し系 または 人生の示唆系
っぽい感じが多そうで、ちょっとパターン化
されてもいそうだけど、店頭にもお薦めの本しか
置いていないそうです。

この一万円選書、他の書店でもやってください
って、実際にやってるらしく、純粋にこの人
凄いなって思い、ちょっとウルっときました。
新刊だけを追うのではなく、過去作にも素晴ら
しい本がたくさんある と。まあ、本ってそう
いうもんなので、当たり前だが ちょっと刺さり
ましたね。
当然、お薦め本リストあり。うーん、その中に
既読はなかったが、中断中1冊、積読1冊。



<その他>
年末年始の休みになんとか小説を1冊読んで、
その後はノンフィクション。前回も書いたが、
今は ノンフィクションなら読める!
(まあ、厚くないやつを・・・)。
本関係の本を読んでて、読書とはなんぞや?
って考えちゃうんだけど、あまりそういうのは
好きではなく、単なる現実逃避の暇つぶし
・・・ぐらいなんだよなあ、すぐ忘れちゃうし。
オミクロン株の蔓延に恐怖しながらも、ちょっと
緩んだ雰囲気は、日本と同じか・・・
(タイ人の口調だとオマイクロンとかオマイコン
とか聞こえて・・・まあその、うん、気を付け
ましょうということで。しかし、どうやって?)

激務過ぎてまあXX病ですわな、本を読む気にも
なれず、どーしたもんかなと思ってたのだが、
ノンフィクション(もちろん積読)に手を伸ばして
みたら結構読めたので、ノンフィクションって
ストーリーを追わなくてよいので断続的に読める
ぞと新たな発見をした次第。読んだ端から忘れて
いくので、相変わらずの理解度は不明だが。


・ヒトの言葉 機械の言葉 「人工知能と話す」
 以前の言語学/川添愛

2020年の本、ノンフィクション。
タイトル通りAI以前の話で、言葉の意味、意識、
コミュニケーションとかの話。
まあ、もろもろ未だに結論の出ていないことを
AIにさせようとしているので、AIを作る過程で
ヒトを研究していることにもなっている みたい
なことが書いてあったような気がします。
ヒトのコミュニケーションは不完全である と
いうのは、京極夏彦も言ってたし、これ 常識
なの? まあ、確かにそうだなと。

コミュニケーションする気にならないヤツとか、
こいつとは無理だなとか仕事上では日常茶飯事
なので、コミュニケーション以前の問題もあるし
なんだか愚痴になってきたな・・・
でも、英語ができない(普通の)作業者となんとか
コミュニケーションしようとしてる時って、凄く
楽しくて 人間って面白いね と思うこともある。


・人工知能は人間を超えるか ディープ
 ラーニングの先にあるもの/松尾豊

2015年の本、ノンフィクション
(ちょっと古いか?)。
AIに対する世間一般のイメージと、実際はこんな
モノですよ みたいな話から、これからのAIが
どうなっていくのか というような話 だった
ような・・・

AIは暴走なんてしない が、ビッグデータを持っ
てる者(企業になるのか?)に支配される(依存
する?)社会になっていくだろうと、書かれて
ます。
とすると、暴走するのはAIではなく、人間と
いうことになるのかな? 軍事転用、格差の拡大
お~ディストピアやんけ~って感じ。


・人工知能が「生命」になるとき/三宅陽一郎

2020年の本、ノンフィクション。
西洋で作られたAIに対し、東洋の考え方を
ぶつけて、これからのAIを考える という
ちょっと哲学的な話だったような・・・
結構飛躍してる感じがしたが、判断する知識も
なく、なかなかな睡眠薬本でした。

しかしながら、ところどころ興味深い話もあり、
AIにはヒトの仕事の負担を肩代わりしてもらう
未来があると。その余った時間でヒトはヒト
らしさを取り戻せる とまでは書いてなかった
かもしれないが、ユートピアやんけ~って感じ。
(しかししかし、環境破壊との競争になるのか?
間に合うのか・・・とかね)。


・100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
 /福井県立図書館

ノンフィクション。
図書館に寄せられる、本のタイトル間違え例が
書かれています。以前、HPまで見に行って知って
たので、あらためて本買って読んだけど、新鮮さ
がなく、まあ、そうだよねと。
HP見たときは結構爆笑してた。理解できる間違え
から、そんなに間違えるか~ってのと。初見だと
楽しめると思います。

巻末の司書さんの話は、興味深かったです。



<その他>
なんかいろいろ書く気力がないのだが、NHKの
「岸辺露伴」のチープトリックの話が面白そう。
どう落とすのか不安ではあるが、楽しみ。
高橋一生のファンになりかけてる今日この頃。
コロナのワクチン接種は2回目を完了。
次はインフルエンザのワクチン接種か。

コロナ感染は日本よりは全然多いが、減少傾向に
あり。各施設の再開が許可され規制がだいぶ緩ん
でおり、ゴルフ練習で打ちっぱなしに行くと
(じいちゃん達が)マスク外して大声で話して
いたり、レストランでも同様、居酒屋(テイク
アウトで寄るだけだが)でも同様・・・なんか
怖いなあ と(怖くないのかなあ? と)。
観光客の受け入れも始まりそうだし、これから
どうなるのかね。


・クソったれ資本主義が倒れたあとの、
 もう一つの世界/ヤニス・バルファキス

経済SFということで読んでみた、長編。
ある技術者がなんだかやってるうちに、パラレル
ワールドと繋がってしまい、あちらの世界では
リーマンショック以降に、経済革命(無血革命)?
が起きて、資本主義じゃなくなっており、あちら
の世界と通信(自分の分身?としか通信できない
設定)しながら、あちらの世界のしくみを吟味?
していくというストーリーで、思考実験小説
なのかな。

経済関係の知識がないので、いろいろ考えさせ
られたが、どう読めばよいのか 結局はよく分か
らなかった というのが正直な感想。
書いてあったこと(こちら側の、現実の経済の
しくみ?)が本当であるなら、今生きている世界
は怖いなあ とは思った。

原題 Another Now : Dispatches from an
Alternative Present 
から、邦題がなぜこうなった?
(原題の英語もよく分からんけど)。


・坂本真樹先生が教える人工知能がほぼほぼ
 わかる本/坂本真樹 著

2017年の本、ノンフィクション。
イラスト多数で分かり易かったが、一気に読め
なかったこともあり、理解度は不明。
人工知能ってただの最新プログラムでしょ?
という初歩的な疑問から抜け出せていないので、
もうちょい頑張る予定。

人工知能と言えば、SF的には? やはり
シンギュラリティでしょー、この目で見てみたい
なあとか、不謹慎?なこと考えています。
あとは、ちょびっと「トロッコ問題」という
ワードが出てきてたので、マンガ「エチカの
時間」は、そういうことだったのね と(まだ
全巻読んでねーぞ)。
いやいや、「機械の精神分析医/岡本俊弥」は
よく考えれば、「トロッコ問題」扱ってたな
とか。
坂本真樹先生は知らんが、入門編ということで
は、よかったかな。


・毒舌娘の人生は毒だらけ/comorava

エッセイ?なのかな。
箸休めならぬ、お菓子感覚で。
まあ、クスっと笑えるのと、誰が誰に言ってるか
よく分からないものもあったりで、もっと毒舌
振り切っていいんじゃないの?って思ったけど。


<マンガ>
ミートにゃんお薦めの「本田鹿の子の本棚」を
ちびちび 読んでます。5巻読み終わったら感想
でも。



結局、理不尽な会社生活には 怒り で乗り切る
ことにした次第。
なので、しゅっちゅう怒ってます。

積読の山に埋もれている今日この頃・・・
感想がまとまらないが、忘れてしまう前に。


・テスカトリポカ/佐藤究
直木賞(のなんたるかも知らないが)。長編。
オカルトっぽいのか、違うのか半々と思って
読んでみたが、犯罪小説 なのかな。
普通に読めばけったくそ悪い話だが、グイグイ
引き込まれちゃった感じ。
サイコパスの宴・・・みたいな感じから、ラスト
が救われる話なのか、救われない話のかドキドキ
しながら読めたのは、面白かったかも。

・京極夏彦講演集「おばけ」と「ことば」の
 あやしいはなし/京極夏彦
講演集ということで、読みやすかった。
水木しげる、ゲゲゲの鬼太郎、遠野物語、
河鍋暁斎、幽霊、妖怪、ことば(とコミュニ
ケーションや変遷)などなどの話。
京極夏彦って、理(知か?)と情の人なのかなあ
と思ったし、なんか優しさがあった。
機会があるなら、講演聞いてみたい。
”はじめに”の最後に、「お読みになったら、
お忘れください」とか書いちゃうところが、
ズル過ぎる(惚れてまうやろ~)。
まあ、リアルな本人や作品とは別 と承知の上
だけど。
再読する価値はあり かな。

・星落ちて、なお/澤田瞳子
直木賞。長編(多分)。
テスカトリポカのついでに買って、京極夏彦
講演集で河鍋暁斎について少し齧って、この本
開いたら河鍋暁斎の娘の話だったという、適当
読書。
画鬼・河鍋暁斎の死後の話だが、その娘を通して
描かれる河鍋暁斎と、残された家族と弟子たち
=絵師達(まあ芸術家達なのかな)の業みたいな
話で、明治~大正の価値観?の変わり様が面白
かったかも。各章が何年か置きなので、ぶった
切った感が斬新だったのかもだが、漢字に振り
仮名がほとんどなく、流し読み多々あり。

<マンガ>
「ゴリせん」、面白かったです。
単行本になってまとめて読めたので、良かった。
なんか、ちょっとメタ感のあるところも良し。
まあ、今後ネタ切れしないよう頑張って欲しい。

<ジジイの愚痴>
ドラマ「TOKYO MER」が残念だった・・・
DVD買おうかと思ってたのに、妹が死んじゃって
一挙に白けてしまい、残念通り越して怒り心頭。
フィクションというものをなんと心得とるのか~
って。




いやはや、休日に自宅で仕事するクソみたいな
人生なんて、泣くのか、笑うのか、怒るのか?
積読が増えていくばかり・・・
抗原検査はかれこれ5回くらいやってます。
ワクチン接種も1回目を完了(アストラゼネカ)。
今度、みんな(会社)でPCR受けるそうです
(地域?サンドボックス?とかなんとか・・・
よく分かってません)。
9月からロックダウン等が少し緩和されるよう
で、ゴルフも再開予定。体が耐えきれるか?


・言語学バーリ・トゥード Round1 AIは「絶対
 に押すなよ」を理解できるか/川添愛
なんか、雑誌に掲載のコラム?の書籍化された
もの。言語学の話というか、コミュニケーション
の話なのかな? 序盤は結構笑えて面白かった。
中盤は中だるみ感があったが、興味深い内容
でした。まあ、題名通り著者がプロレス好きな
ようで、プロレスに絡めた語りが多く、プロレス
ファンには読みやすいのかも。
肝心の副題に対しての回答がなく、それは詐欺
っぽい気もしたが、そんなもんなのかな。
最後の方まで著者は男だと思っていたが、著者名
見れば女性だったなと、いい加減だな~私も
(いや、ボケてるだけか・・・)。
この人の本、少し読んでみようと思った(後述)。

・機械の精神分析医/岡本俊弥
SF短編集(10編)。うち、「機械の精神分析医」
の連作短編が5編。AIを機械と呼んでるが、AI
が起こす事件?事故?を分析する(分析者)の話。
その事件事故の因果に、ちょっと背筋が寒く
なりました。ちょっと難しかったが、SFホラー
感があり、この5編がすごく良かったです。
このシリーズもっと書いてほしいなあと思った
次第。さて、AIとはなんぞや?・・・(後述)。

・二〇三八年から来た兵士/岡本俊弥
SF短編集(10編)。読んでてディストピア系の
話が多いなあと思っていたら、あとがきに、
ディストピアともユートピアともとれる世界
(感?)の作品を集めたとのことで、なるほど、
ディストピアもユートピアも紙一重なのかも
とか、あとがきに感動してしまった次第。
SF的な異世界や歴史改変ものの、断片的な
作品もあり、そういうぶった切った短編も
きらいじゃないので、良かったかも です。

・バチカン奇跡調査官 天使の群れの導く処
 /藤木稟
シリーズ22作目、長編では17作目。
舞台はキルギスの奇跡調査。とにかく読んで
て楽しいんです。天然・平賀の暴走?を必死
に?冷静に?フォローするロベルト、バチカン
で待機・フォローするシン博士とのやりとり
(深夜・早朝にたたき起こされ、いやいやながら
も、スーパー対応する姿とか)、もう爆笑して
しまうシーンが多発してましたね。
まあ、内容的にはリアリティを越えながらも
なんとか作品になっているところが読み続けて
いけている理由ではあるのだが、終盤 遂に
話が進み始めた感じがして、これから盛り上が
っていくのかな~? とかとか。
もっと書きたいことがあるのだがまたそのうち。

蛇足:え~、”桜木凛”という元AV女優さんが
いましてですね、”藤木稟”と書くところを
”桜木稟”と書いてしまってないか、いつも
心配になってるんです・・・
なので、いつも5、6回見直してます(あっ、
AV作品の方じゃなく、文庫本の方をです)。


<後述>
そろそろ(何がそろそろだ?)、AIの本を読んで
みようなかあと思った次第。時代に・・・という
より、やはりSF読むには避けて通れないItemかな
とか思い、怠惰・不勉強な人間なので 少し気に
なったことはね、と。
あと、量子コンピュータとか。
(まあ、読んでも上っ面が分かればいいかな程度
ではあるのだが)。
もう休日は眠くて眠くて寝てばっかり。
まあ、平日も眠いんだけど・・・


・遠(とおくの)巷説百物語/京極夏彦
シリーズ6作目の連作短編(中編か?)。
遠野が舞台の妖怪仕掛け。メインの仕掛け担当は
長耳の仲蔵。確か、長耳は「後」の後に「無印」
と「続」のアニメ化がされた際に、事触れの治平
の代わりのアニメオリジナルキャラだったものが
「前」に逆輸入?されたキャラ。仕掛けの小道具
作りから仕掛けの重労働まで担当する器用な人。
仕掛け仲間たちとの掛け合いが面白く、今作は
「前」風な感じがして、懐かしかった。
(シリーズ1作目「巷説百物語」を「無印」と言う
そうで、最近知りました)。
まあ、アニメは惨憺たるものだったが、長耳と
いうキャラが誕生出来たのは僥倖だったのかも。

妖怪仕掛けに、座敷童衆(ざしきわらし)が加わっ
ていて、なんか、ピリっとしてたというか、引き
締まる感じがしてたような気がした。
歯黒べったり、礒撫、波山、鬼熊、恙虫、
出世法螺 の6篇で、最初の2編 こういうのが好き
なんだけど、まあ、全体的なストーリーもあった
ので、良かったかな。最終話にはお約束の登場
もあったし、ラストが非常に良かったです。
忙しいさなかに読んだので、やはり、好きな本は
ゆっくり読みたかったなあと。いずれ再読するの
でそれも楽しみ。

”遠野”って、岩手県だったんですね。
盛岡の右下、花巻の右、釜石の左・・・
って、今 地図観てますが。
遠野物語も読んだことないし、東北に縁はなくは
ないのだが、いや、もう無いか。
遠野物語(京極版)もいつか読んでみたいかな と
ちょっと思った次第。

・ぼっけえ、きょうてえ/岩井志麻子
再読。ホラー短編集(4編)。
まあ、ホラーというより悲惨話なのか?
人間の所業の方が怖いよって感じなのか?
しかし、酷い男ばっかり出てきます。
亡き母が、なんかこの本、気にいってたな
って思い出があります(特に「くだん」の話)。

・でえれえ、やっちもねえ/岩井志麻子
ホラー?短編集(4編)。
まあ、これが出たので、前作を再読してみたんだ
けど、どーかな、まあ、怖いというより、不思議
話になってるような気がした。
酷い男ばっかり出てくるのは相変わらずか?
そうじゃないのもあったけど。

「ぼっけえ、きょうてえ」の後、岩井志麻子は
結構読んだんだけど、もう忘れちゃったなあ。
結構いろんなの書いてたような気がしたが、
最近はどんなの書いているのかなあ?
たまにヒョウの画像見ると、どこへ行ってしまっ
たのか?とか、それも昔のことなの?
まあ、いっか。


<ドラマ>
今期のドラマは、特に観たいと思ったのがなく
ちょっと困ってたのだが、偶然「TOKYO MER」
観て、結構な当たりですね。
まあ、近未来医療モノ 的な見方してるけど、
熱くて泣けるので、日曜夕方の憂鬱を晴らして
くれるところが良いです。
後半、変な展開にならないこと祈ってる次第。

あと、なぜか「緊取」観てます。
1作目しか見たことないんだけど・・・

<マンガ>
まあ、マンガの積読も激しく、ほとんど読んで
ないのだが、「ミドリノバショ/岡Q」の3巻の
表紙絵がなんかエロくて読んでみたら面白かった
次第。内容はエロくないです。ビリヤードの話。
まあ、年取ったのでコマが大きいマンガが読み
易くて良し、なのだけど、マンガを読み続ける
のって、大変だなあと。次巻が出る前に興味が
なくなったり、忘れたり、出てもつまらなく
なってたり・・・
まあ、私が推すとだいたい外すので、完結まで
読めるマンガって少ないなあ と思う次第。
少し運動した方が心身共に良いはずなんだけど、
寝っ転がって読書ばっかりなので肩と腰が痛い。


・ビアンカ・オーバースタディ/筒井康隆
御大の(最初で最後の?)ライトノベルだそう
です。美少女たちがいろいろと倫理を外して
いくドタバタコメディか?
序盤エロかったのでエスカレートしていくの
かと期待したど・・・残念でした。
2012年の著書、こんなの書いてたんですね。

・レオノーラの卵 日高トモキチ小説集
童話風?幻想系?の短編7編。
引用多数の言葉遊び的な感じの小説なのかな?
引用元が分かると、そのセリフとかが凄く面白い
し笑えるのだけれど、分からないとまあ気付きも
しないので、どーなのかな。
各編のストーリーも・・・うーん、こういうのが
好きな人は好きなのかなあ という感じ。

・千の夢/岡本俊弥
SFっぽい短編集12編。
一編目が表題作「千の夢」で、新製品が無く作る
ものがない部品工場の話で、いきなり涙が出そう
になっちゃいました。

最初の方は、日本製造業(特に半導体や部品)の
衰退というか凋落というか+SFっぽさのある
ストーリーで、軽いブラックな感じの話が多く
(主人公は管理職が多かったけど)、
共感しっぱなし でした。
後半が、結構ブラック度が増してきて、ホラー
っぽい感じの話もあり、あれ? この本当たり
だったかな? と思った次第。
SF的に面白い話もあり。

読んでて、星新一っぽいなあと思ってたら、
眉村卓風とのことでした(解説より)、なるほど。
また、著者は知人かー? 同業者かー?と思っ
たら、大手電機メーカーにいた人で、もう70歳
近いそうです。びっくり!!!
(大先輩でしたね)。

まあ 文章がちょっと、誰のセリフか分かりにく
かったり、誤植っぽいのもあったりで、読み易く
はなかったのだが、この人の既刊読みたくなり
ました。そのうちリストが増えてくなあ・・・

・ない本、あります。/能登崇
①現実の写真 ②それを元にイメージした架空の
文庫本の表紙 ③架空の文庫本の裏面(あらすじ)
+架空の著者プロフィール ④ショーショート
という体裁の短編集28編(説明めんどくさ)。

あまり期待してなかったのだが、なかなか面白
かったです。ショートショートは、作品として
完成しているものもあれば、架空の作品の断片
を切り取ったものもあり、こういう断片のもの
は、続きが読みたくなるような感じだったり、
断片だから良い味出てたりした気がした(説明
めんどくさ)。

バラエティに富んでて、かつ、読みやすかった
のだが、読みやすかったということは、各編毎の
文章というか書き方というか にあまり違いが
なかったということなのかな?という気もして
もっといろんな人が書いた風が出てたら完璧だっ
たのに とか余計なことを考えちゃいました。
(まあ、そこまでちゃんと読み込んでないんだ
けど)。

いや、今 目次見直してるけど、結構良い編が
あったな~、次巻出たら買っちゃうかも。
迷惑課長の話と梅雨の話が特によかったです。


2021/7/24 タイランド非常事態宣言中(読書編)
コロナ感染拡大というより感染爆発
状態か? 夜間外出禁止。
モール系レストラン、ゴルフ場、
マッサージ等々 もろもろ閉鎖。
食品スーパー、コンビニは、なん
とか開いている状態。
会社も18:30には帰宅命令が出て
いるので、なんとか本読む時間が
出来た次第。


・三体Ⅲ 死神永生(上)/劉慈欣
・三体Ⅲ 死神永生(下)/劉慈欣

日本語版は? 文化大革命(ちょっと過去)から
始まり、(序盤の)強烈な科学的縛りがある設定で
リアル感がありながら、次の展開を予想するのが
無駄なくらいの想像を絶するストーリーでした。

まあ、SFの入口にも立ってないし、あまり考えず
に読んでる凡人には、ただただ圧倒されっぱなし
で、面白かったし楽しかったが、そういうのを
越えた、なんというか、(オブラートに包んで
言うと)鉄拳とかの格ゲーで浮かされてそのまま
コンボ?決められて負けちゃった というような
気分になった(なんのこっちゃ)。

結構丁寧な文章だし、虚実入り混じってるとは
思うが(SF)科学用語?で外側固めてたり、翻訳も
進化(進歩)したのかな?とか、違和感なく分かり
易い部類と思ったが、当然読み流したところも
あり。
著者の宇宙に対する解釈には、SF的に感動した。
まあ、ネタバレされる前に読めたので、大満足。

**********************

以下蛇足。

・文化大革命
まあ、文化大革命と天安門事件がごっちゃになっ
てるような人間なので、ちゃんと じゃないか、
少し 調べてから読みました。
(ゴルゴ13とか勇午とか読んだときに調べとけよ
って気がしたが・・・)。

・軌道エレベーター
という言葉がなんとなく好きで、出てくると嬉し
いもんですね。軌道エレベーターと言えばアニメ
だとオーガス、マンガだと銃夢やバイオメガか、
現実に作れそうだとかニュースでたまに聞くけど
自分の生きているうちにはないでしょうね~

・ハッブル宇宙望遠鏡
とは何か? この前読んだ本に書いてあったので、
おー繋がった、感が。
作中のハッブル宇宙望遠鏡のくだりは、大爆笑
ものでした。

・11次元
「11次元ある(と考えられている?)」、と言われ
てもどういうことなのか想像もできないが、
ちょっと調べてみたが、結局 分かりません。
でも実は・・・

・銀河英雄伝説とファウンデーション
作中でちょびっと出てきますが、これは著者の
SF愛ですね!
ファウンデーション(アシモフ)は残念ながら
読んでないので、”そのうち”リストに入れて
おこうと思った次第。

・解説と訳者あとがき
先に読んではいけません。ネタバレの宝庫。
読後に読んでもいけませんレベル。
特にⅢの訳者あとがき、それ、読んだ人同士が
語り合いたいこと 書いちゃいかんだろーと。
まあ、訳者のテンションMAXだったのかな?
Ⅲの中国での発刊が2010年、英訳2016年、
邦訳が2021年、このギャップ事情を語って欲し
かった。ドロドロした話でもいいし、国際情勢?
出版界の闇?の話でもいいし、ってそれは触れ
ない方がいいのか?
なので、「三体」ついに完結 って書いてあって
も白けてしまう。「三体」完結編ついに邦訳!
って書いてほしい(どうでもいいか?)。
まあでも、訳者さん達には感謝感謝です!

・3つの謎
違和感というか、読後3つほど分からなかった
ことが。なぜ、XXがXXを助けなかったのか?
というのが2つ。
Ⅱのサブタイトルが「暗黒森林」ではなく なぜ
「黒暗森林」なのか?
さて、書評でも漁ってみますか・・・
忙しい。


・三体/劉慈欣
・三体Ⅱ 黒暗森林(上)/劉慈欣
・三体Ⅱ 黒暗森林(下)/劉慈欣

日本語版の第三部発売とほぼ同時に注文し、
6月から「三体」読破に挑んでいるところ。
1か月でなんとか三冊、残りは二冊、さて。
在留外国人は、ワクチン打てるのか?
打てないのか?
タイ人も中国製ワクチンは嫌がっています・・・


・遠い他国でひょんと死ぬるや/宮内悠介
長編。SF感はほぼなし。
暗い話かと思ったが、フィリピンでのドタバタ劇
という感じで、ミンダナオ島への潜入記みたいな
ところもあり、後で調べたが フィリピンもいろ
いろ大変なんだなーとか。
フィリピンに駐在してた人から、危険なんだけど
楽しいとか気にいってるとか聞いてて、どんな国
なんでしょうねえ。

宗教(感?)の違いからいろいろ反発や摩擦があり
ながらも、本当に悪い人が出てこなくて、なんと
なく分かりあえたり友情が芽生えたりと、宮内
悠介作品にはなんか暖かさがある気がする。

これで宮内悠介既刊本を完読。あとはアンソロ
ジーでも読むか・・・と、まあ そのうち。

・自転しながら公転する/山本文緒
長編。30代女性の結婚、仕事、家庭の話。
まあ、おっさんが読む本でもないかなと思ったが
タイトルに惹かれて。

プロローグが結婚式の描写で、そこへ向かって
どうストーリーが進んでいくのかってちょっと
ミステリー感があり、それがあって一気に読めた
が、なかなかに長いと感じてしまった。
主人公女性が、あげられたり直後に落とされたり
で、結構クスリと笑える描写もあって、ちょっと
コメディ感もあったので、面白いと言えば、面白
かったかな。

まあ、おっさんが読む本でもないかな。
(蛇足:まあ、アパレル小売り業?の内情話でも
あるのだが、製造業の内情話を小説にしたもの
ってないなあ と。需要がないのか危険すぎるの
か? ホラーになってしまうからか・・・
なんてね)。

・5分後に意外な結末3 白い恐怖
・5分後に意外な結末4 黒いユーモア
・5分後に意外な結末5 黄色い悲喜劇

ほんと寝る前の30分に最適。
後続の巻、買おうかなあ・・・
落語が原作の「あたま山」だが、おぼろげな
記憶があったが、ちゃんと読めたところで、
おー凄いなーって。これメタフィクションか?
(まあ、ちょっと違いますが)。
ほんと、日本人(落語)って凄いなーって。

・ぜんしゅの跫/澤村伊智
比嘉姉妹シリーズの短編集。
表題作は、ぼぎわん以来の琴子、真琴、野崎の
3人が集合した話 かな。

澤村伊智を読み始めたのは、映画「来る」で
最後 琴子の生死が不明だったので、気になって
読んだのがきっかけ。
以降、楽しく読ませてもらってるのだが、また
主要3人が登場する長編はいつ頃になるのかなあ。

これも蛇足だが、心霊ホラーがものすごく苦手で
ホント怖くて避けてたんだが、映画「来る」の
CMで松たか子が”怖いけど面白い”とか言ってた
ので映画を観にいったが、ホラーエンターテイ
メントっぽい感じで面白かったのと、退魔系の
話で、真底怖い感じではなかったので、まあ、
原作も読んでみた次第。

比嘉姉妹シリーズの短編は、既に死んでる比嘉
美晴の過去?話もあったりで、バリエーション
に富んでます(美晴の短編を追っていくとなにか
に繋がるのか?ネタだけなのか気になるところ
でもあるが・・・)。

当巻の2話目を寝る前に読んでしまい、都市伝説
心霊系ホラー話だったので、夜ひとりでおしっこ
行けないよう ってなことになるくらい怖かった
です・・・
昼間に読まんといかんな と。
タイでもさらにコロナ感染拡大中・・・
仕事も忙しいし・・・ストレス溜まりますね


・タコの心身問題/
 ピーター・ゴドフリー=スミス
タコの話(半分はイカの話)。
タコには、心(知性)がありそうだということ、
タコと人は、全く異なる進化経路でありながら、
心(知性)が作られた生物であるとか。
進化やちょっと哲学的な話でした。もちろん
ノンフィクション。
「頭足類と出会うと地球外知的生命体に出会う
のに最も近い体験であろう」と書かれており
なるほど、異なる知性のコミュニケーションを
体験した話が書かれています。著者は生物哲学者
で、スキューバダイバー。

まあ、火星人はタコ型だし(訳者あとがきでも
書かれている)、”岸辺露伴”ではタコにスタ
ンド使った話もあったり(荒木飛呂彦はこの本
または類の本読んだのかなー)、クトゥルフは
タコとイカの化けもんだし、タコって想像を
掻き立てる何かがあるのかなあ とか。

タコの生態観察や体の構造とか進化の話が、
すごく面白かったです。

・月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿/
 宮内悠介
碁盤関係の連作ミステリー短編。非SF。
作者は、碁が大好きなんかなー。
可もなく不可もなく・・・

・偶然の聖地/宮内悠介
メタフィクションっぽい長編、旅ものか?
なんかエッセイと小説の中間な話の、雑誌?
連載分を一冊にまとめた際に300を超える
注釈を追加したとのことで、まあ小説です。

幻?の山を探しに旅をするという話で、
序盤からどんな話か分かるので、ちょっと
難しいところもあったが、中東?旅行記の
(いつもの?)蘊蓄がエッセイっぽいし、
ストーリー自体は分かり易いかな。
クトゥルフが一瞬出てきた時に、嬉しかったし、
ああそういう話ね と。

何より 注釈が面白くてしょうがない、注釈に
”これ言ってみたかっただけ”とか、
バキや島田荘司やら夢枕獏とか出てきたりして、
笑えました。
ずーっと読んでいたい本という感じで、久々に
自分的には大ヒット作でした。
これだから読書はやめられん と思わせるような
ね。

・5分後に意外な結末1 赤い悪夢
日本や世界の小咄、都市伝説、小説、落語を
リライト?した短編集とのこと。

冒頭作品が、サキの「開いた窓」(のリライト)
で、たまたま買ってあったサキの短編集と読み
比べてみたりして、これ有名なの?
登場する少女の恐怖に怯える姿を想像すると
もうおかしくてしょうがなかった(変態的な
感想ではないですよ、一応)。

まあ、欧米の小咄が多いようで、基本ブラック
ユーモアなのかな。たまにある古典落語が面白く
ほのぼの感ありの日本人のセンスも素晴らしい
のかなとか。
腐っている日常の寝る前の30分にはよいかなと。

・5分後に意外な結末2 青いミステリー
同上。ちびちび読んでもよし。
なんか聞いたことある話とかあったりして、
ああこういう話だったのね、みたいなのも
よいです。

まあ、ただし これ多分すぐ忘れちゃうなあと
いう話も多々あるので、なんというか、
読み捨て感はあるのは致し方ないかな。

・若い読者に贈る 美しい生物学講義/更科功
すみません、つまらなかったです(90%)。
著者の考え方は素晴らしく同感できたが、
うーん、広く 中途半端に深く 感があって
個人的にはダメでした。
まあ、若い読者じゃないし、まあいっか。
生物学ってもっと面白いはずなんだけどなー。


<怪と幽 Vol.007>
了巷説百物語/京極夏彦 の連載開始とあった
ので、買いました。シリーズ完結編とのこと。
今までと違う話の展開なのか、期待と不安で
なかなか複雑な感じだが、第一話の前編との
ことで、完結までには数年かかるのかな。
遂にタイでもコロナ感染拡大中・・・
もう止めることはできないんでしょうねえ。
バンコクのロックダウンまではいってないが、
規制が厳しくなっています。


・漁港の肉子ちゃん/西加奈子
アニメ化するとかで読みやすいのかなと手に
とってみたが、少女の成長譚なのかな。
後半の過去話がエグい?ので、ホントにアニメ
化できるの?とか。
まあ、確かにある意味、肉子ちゃんが神様的な
存在なので、あきらめと愛情の微妙なところが
よい感じだったのかな。
若干冗長だが、読みやすかったです。

・コロナと潜水服/奥田英朗
ちょっと不思議系の短編集(5編)。
「コロナと潜水服」は、笑えて面白かったが、
コロナという話題を消化できていない現在、
こういうのはまだ早いのか?それでもよいのか?
「ファイトクラブ」、こういう系の話はだいたい
面白いと分かっていて、ホント面白いんだよね。
各編の登場人物が40~50歳代なので、そういう
意味でも読みやすし でした。

・金曜のバカ/越谷オサム
青春系の短編集(5編)。
甘酸っぱいor苦い 感じの話かな?
コメディ系の2編は面白かったかな。
普通に、読みやすかったです。

・ショートショート千夜一夜/田丸雅智
祭り・出店・蚤の市がテーマ?の不思議系短編集
(20編)。
まあ、ショートショートなので読みやすく、
ホラー系ではないので、ほのぼの系かなあ。

・ショート・トリップ/森絵都
旅がテーマの不思議系短編集(48編)。
ショートショートショートくらいの短さか。
まあ、オチがあったりなかったり、面白かったり
なんともなかったり。児童向け?
あとがきが一番笑えた・・・

・思わず考えちゃう/ヨシタケシンスケ
イラスト+エッセイかな。
たいしたことない話題から深い話まで、エッセイ
というのも面白いもんだと再認識。
まあ、話題の緩急がよいのかも とか。

・あと十五秒で死ぬ/榊林銘
十五秒がテーマの短編集(4編)。
表題作?「十五秒」は、背後から猟銃で打ち抜か
れ、胸から飛び出た弾丸のケツを見たところで
時間が静止(被害者は女性薬剤師)。そこで死神が
出てきて、残り寿命十五秒をストップウォッチの
ように、使ってよいと。基本的に、ダイイング
メッセージをどう残すかを、犯人と十五秒間攻防
するという話。多少のツッコミ処はあるが、
スリリングさが秀逸でしたね。
他3編は、アイディアは面白いがもうちょいと
いう感じかなあ。
「十五秒」は読む価値ありと思ったが、ソフト
カバーで1800円。まあ、作者の今後に期待し?
というかもう買って読んじゃったので、後悔は
ないが。


<短編集とか>
読みやすい本探しで、短編集を漁ってみたが、
何冊か平行読みしてて、途中でこんがらがって
しまった・・・何をしてるんだか・・・

まあ、短編ってアイディア一発芸だから、なんと
いうか、軽くて単純、過激でない本ってなかなか
ないのかなあ?とか。
ブラック系か恐怖系の短編はいっぱいあるよう
に思えるけど、知らないだけか?

いやはや未知なることがたくさんありますなー。
仕事の多忙さに加えて土日ゴルフ行き始めたので
読書が進まず・・・うーん、平日寝る前に30分は
本読みたいんだが、今は・・・今は仕方ない。

・我らが少女A/髙村薫
合田刑事シリーズの新聞連載だったもの、長編。
2017年に同棲相手に衝動的に殺されちゃった女性
が語っていたという一言から、その女性が12年前
の(当時は女子高生)未解決だった老女殺害事件
の容疑者として、再捜査が始まるという話。
物証なし・状況証拠なし・被疑者死亡で、当時の
関係者の記憶を手繰っていくという、ほぼラスト
が見えている(ような気がしたが)、また凄い
というか、エンターテイメント性極小?の話
書いたなあと思いながら読んだけど・・・
新聞への連載小説ということで、登場人物の
描写が目まぐるしく変わり、読みやすい構成。
登場人物達がニアミス・すれ違いを繰り返し、
徐々に交差していき、また、語りが神視点という
か、ちょっとメタっぽい感じがして、髙村薫って
こんな感じだったっけ?と少しびっくり。
髙村薫ブランド信奉者なので、結構意外と楽しく
読んでしまった次第(まあ、忙しくて1ヶ月近く
かかってしまったが)。
なんか、感想がうまく文章化できないので、
後日、書評を漁ってみようかなと。
Mっ気のある人向けか・・・?

・そして生活はつづく/星野源
エッセイ。これ売れる前のなのか?後のなのか?
知らないが、日々の生活がテーマのエッセイ。
まあ、目線が低くて、星野源にはあまり興味ない
が、好感が持てた。”岡村靖幸”ファン?との
ことで、あー懐かしいなあと思いながら、岡村
好きに悪い奴はいないっ!って勝手に思ったり
して、サクサク読んじゃいました。
下ネタもちょっとあったりで、良かったです。

・もものかんづめ/さくらももこ
エッセイ。30年前の本か。ロングセラー?
なんか昔、妹の部屋にあったな とか思いながら
オッサンが読む本でもないかとも思ったりしたけ
ど、これもサクサク読んじゃえました。


<エッセイとか>
日本にいる高校時代の友人が”時間を潰したい”
とのことで、読書はどーかと勧めているところ。
何がオススメか考えた挙句、エッセイがいいの
ではないかということで上記の2冊を勧めて
(書評を漁って選択)、で自分でも読んでみた
次第。

エッセイってなんか嘘くさくて、ほぼ読んだこと
なくて、対談集ならまあ読めるのだが、なにか
しら文字にしたらそれは既に虚構であるとなんか
に書いてあった気もしたので、これは短編だと
思い込んで読んでみた次第。
それはそれで新しい体験だったので、まあ、これ
とは別のこともあったのだが、世界は広い(自分
の世界は狭い)と思った次第。なに書いてるか
分からなくなってきたなー。

で、週一で友人とLineで話していると、分から
ないところがあると、そこで考え込んじゃうと。
分からない部分は読み流せ!と話した次第だが、
確かに自分でも読書してて、分からない部分は
読み流しているなあと。読書の奥義は読み流す
ことなりと認識したというか達観してしまった
のは、新たな発見か?
(まあ、分からない単語は調べた方がよいとは
思うけど)。

越県制限やプチロックダウンが、徐々に緩和中。
タイは、もう暑いです。

・死のドレスを花婿に/ピエール・ルメートル
「その女アレックス」書いた人の邦訳2作目
かな。これで、日本から持ってきた積読をほぼ
完読~(祝)。読んでて、まさかそんなことない
よな的な展開がその通りで、表裏ひっくり返して
いくストーリーは 「アレックス」に近いか?
読み終わるまでずっとタイトルが”花嫁”だと
思ってて、読み終わってからあー”花婿”なのね
と気づいた次第。
うーん、「アレックス」のカミーユ警部シリーズ
は、邦訳とっくに出てるので読もうと思えば読め
るんだろーけど、自分の中では時期を逸したか?
これ積読してたくらいなので・・・

・バチカン奇跡調査官 王の中の王/藤木稟
平賀とロベルトによる、久々の純粋な奇跡調査の
話。いつも陰謀話なのだけど、今回はそれがなく
て、それはそれで 楽しめたかな。
サポート役のシン博士が面白い。インド人で
無殺生を戒律とするジャイナ教徒であり、毎朝、
早朝に暗視ゴーグル付けて箒持って小生物を踏み
殺さないように出勤しているという設定で、本当
にこういう人いるんだろーかとか。
まあ、キャラモノ小説だから、掛け合いが面白さ
の一つではあって、これライトノベルなのかな?

・バチカン奇跡調査官 三つの謎のフーガ
/藤木稟
短編集(中編?三つ)。
ローレンの駒の一組である、アメデオ大佐と
フィオナのコンビも面白い。コナンの毛利小五郎
的な役回りのアメデオ大佐が、天然優秀な捜査官
フィオナの邪魔ばっかりしてる感が笑えます。
でも正義感が強く嫌いにはなれないキャラか。
ロベルトとシン博士の暗号解読話、平賀と
ロベルトのプチ奇跡調査話(このシリーズで初め
て泣けた)と3編どれも良しでした。
次巻から話が大きく動くのか?動かないのか?
どーなのかな?ちょっと期待。

・稲生物怪録/京極夏彦 訳・東雅夫 編
妖怪?魔王? 山ン本五郎左衛門って何なのか?
以前から薄っすら気になっていて、初出?はこれ
なのか、やっと読めた次第。
まあ、どうでもいいんですけどね。
まあ、何の分野でも奥が深いです。

<積読・・・>
日本から持ってきた積読は、グレッグ・イーガン
の「ディアスポラ」を残して完読。
”ド嬢”に”分からないにもほどがある”と言わ
しめた本です。全くの同感で冒頭読んで挫折。
多分、このまま古本屋逝きかな、合掌。
で、いつの間にやら新たな積読が二十数冊。
Q:あなたの趣味は?
A:積読です。

<ドラマ+マンガ>
最近、ドラマ観る余裕がやっとこさ出来たので、
ここは今から倫理です、天国と地獄、青のSP、
観てます。
リアリティ云々はさておき、楽しんでます。

ここは今から倫理です、映画の話と自傷の話は、
泣けましたね。
マンガ5巻では、介護の話がつられて泣いちゃい
ましたね。
で、吉田松陰のヤツをアマゾンでポチリと。
まだ、読んでない・・・マンガも積読化が
激しい。

タイでもコロナが増加中。
越県制限やプチロックダウン?みたいなことも
開始されてます。
なので?読書が進んだ次第。

・姉飼/遠藤徹
積読解消。気色悪い系?のホラー短編集。
まあ、薄いのでサクっと読めた。

・億男/川村元気
何年前か?友人が観に行きたいと言われて観た
映画の原作。映画は、佐藤健・主演、高橋一生・
助演か、他豪勢なキャストでしたね。
北村一輝にびっくりしたし、我らが?藤原竜也も
出てたし。映画はまあまあ面白かったので、原作
買ってあったものを積読解消。
まあ、お金とはなんぞや?というのが分かるよう
な、分からないような?
その前に宝クジ当たってよ~という結局は縁の
無い話なのか?俗なことしか感じないのか?
映画の方が派手で面白かった。

・掟上今日子の家計簿/西尾維新
ガッキーのドラマ観て原作どうかなと6作連続で
読んで、飽きて積読されてた7作目をやっとこさ
解消。毎巻?語り手が変わるのが、良いのか悪い
のか よくわからなくて、飽きさせないにはよい
のかもとか、まあ、つまらなくはないのだが、
刊行ペースも早い(凄いですね!)ので、結局
は、ついていけなかっただけか・・・
第二話目・掟上今日子の叙述トリック が、
よかったです。

・陰陽師 天鼓ノ巻/夢枕獏
読みやすくて一時ハマってたんだけど、飽きて
積読されていたものを解消。
これ何作目だ?
改めて読んだけど、飽きましたね。
悪くはないんだけど。

・岩村賢治詩集 蒼黒いけもの/夢獏獏・編
日本で本棚の奥の方にあった本の積読を解消。
・・・キマイラシリーズはどこ(内容的に)
へ行ってしまったんだろ~とたまに思いを
はせているんだけど・・・

・宇宙が始まる前には何があったか?
/ローレンス・クラウス 青木薫 訳
タイトル通り宇宙の話、ノンフィクション
(でいいのか?)。
まあ、内容の90%いや99%は分からなか
ったが、SF的な読み方?でなんとか読破。
宇宙がビッグバンで作られ宇宙が膨張している
ことが観測できており、それを観測できる時代
に人類が生きてる というようなことが書かれて
おり(多分です、間違ってるかもしれません
が)、そこに意味があるのかはSF的な感じが
するのだが、そうではないというようなことも
書いてあった気がするが、まあ、なんとか読め
たことに、一応満足 かな。
まあ、ちょっと齧っただけでは分からんよね。

・コルトM1847羽衣/月村了衛
時代劇ガンアクション長編。
・・・内容が薄かったかなあ。

・自分を勇気づけるアドラー心理学7つの知恵
/岩井俊憲
タイへ出向するときに、父親からもらった本。
まあ、精神的にどん底にいる人には何いっても
響かないのかなあという気がするが、そうなる
前になんとか自分を変えましょうということか?
こういうの読むと哲学の本読みたくなるが、
そちらへ手を伸ばすのかは不明・・・
後ろの方で、他者への勇気づけが、自分への勇気
づけにもなるようなことが書かれており、いや
これは タイスタッフへ試してみようと、現在
ホメ殺し対応(実験)をしている次第。
褒めて落として最後に褒めて・・・
うーん、自分はすり減る一方な気がしなくも
ないが、まあ、なんとかやってみますか・・・
という次第。人生いつでも迷走中。

・とてつもない数学/水野裕之
なんか、ノンフィクションが続いているが、
小説疲れがあったのかも。
一応、理系の端くれなので、50%くらいは
理解できたか?
数学ってのも面白いんですね。数学が基本に
あって、いろんな学問は繋がっているという
のも、まあそれはそうなのだろうけど、人間と
いうのは不思議な生き物という気がいまさら
ながらに感じてしまう。


<ここは今から倫理です/ドラマ>
NHKで始まりましたね。
高柳先生のビジュアルイメージの原作との
差異を演技で埋めるのか? が、気になる
ところではあるが、まあ期待はしないで、
というところかなあ・・・
まあ、もともと映像化は難しい気がしていたが。
タイに来て年末年始で今まで最長の9連休。
まあ、ゴルフ三昧ですが、一息ついたので。

・暴虎の牙/柚月裕子
映画「孤狼の血」(2018年)を観たとき、映画館で
友人に笑い過ぎって言われるくらいに面白かった
ので、原作読んでみて 「孤狼の血」3部作の最後
「暴虎の牙」をやっと読んだ次第。
まあ、映画がディフォルメしすぎというか過激
すぎというか、原作は大人し目というか、悪くは
ないのだが、やはり映画が凄すぎた気がする。
当巻は、大上(1作目で死んでます)パートと日岡
パートで分かれているが、主役は愚連隊の”虎”
なので、うーん、なんか昭和という時代は終わっ
たんだという話なのか?
2作目「狂犬の眼」もだったが、刑事とヤクザの
なさそうでありそうな感じ?ありそうでなさそう
な感じ? の話で、当巻は特に交差しそうで交差
しない、リアリティがあるストーリーなのかな
とか、なんか高村薫を思い出した。

・盤上の向日葵/柚月裕子
なんかついでに買ってあった積読を解消。
将棋の話。当然、将棋に魅せられた人々の話だ
けど、救いのない話か・・・
これも、交差しそうで交差しないストーリー
なのかなあ。松本清張を読みたくなった。
将棋って”業”なんですかね?

・ババヤガの夜/大谷晶
これはガールズ小説なのか?
表紙絵・寺田克也なので、ついつい買ってしま
った。主人公がブザイクだけど喧嘩の強い女性
って引き込まれる設定で、つかみは夢枕獏の
小説みたいだったけど、もうちょい格闘シーンが
あったら良かったのに・・・と、ホントもう
ちょいね・・・映画化は無理やろって気はする
が、どうでしょ?
悪くはなかったです。
※主人公は、美形やかわいい設定である必要は
全くないんです!!!

・5人のジュンコ/真梨幸子
積読解消。久々の真梨幸子。
加害者になりそうで被害者になっちゃったり
のずらしていくストーリーは相変わらず秀逸。
まあ、特に真梨幸子を追っかけてないので、
でも怖いといえば、怖い話でした。
(人間が一番怖いっつーね)。

・出版禁止/長江俊和
積読解消。ルポ風の小説ですね。
うーん、期待の割には・・・という感じ。
6年間積読してたもの(カビ生えてるわっ)。


<おまけ>
一応 季刊?「怪と幽」で、「遠巷説百物語
(全6話)/京極夏彦」が完結。
タイに来てからvol.001~006まで買ってきて
もらったり、アマゾンで買ったりして、いや
ホント、タイで完結まで読むとは思ってなか
った。また当分、巷説百物語は書かれないん
だろーなーと寂しい気分です。
vol.007は、買うのかな・・・さて。
単行本でたら、また、感想など。


<岸辺露伴>
NHKの高橋一生=岸辺露伴。
100点ではないが、なかなか良かったですね。
3話目、まだ観てないが。
最近 物忘れが激しいので、忘れる前に。


・エクソダス症候群/宮内悠介
SFを連続で読んだ勢いで積読を解消。
開拓地としての火星での精神病院サスペンス
みたいな感じで、SF色は薄い長編。
八章構成の話だが、”節”って言うのか、
それが短くて長編なのにサクサク読めた。
火星移民のSF話だが 現代と地続き感があり、
精神病医療史が語られたり、中間管理職の
大変さ?がストーリーにあったり、院内政治
ものだったり、結構いろんなテーマが盛り込ま
れているように思え、ラスト(前)にはちょっと
感動した次第。
まあ、つい最近 火星移民 が現実になるのかも?
(イーロン・マスク)とかニュースにあったの
で、旬な感じがした。

・アメリカ最後の実験/宮内悠介
アメリカの架空の音楽学校受験+劇場型殺人
事件+ルーツ探し みたいな感じの青春もの
長編。SF感はちょびっとだけか。これも、
”節”が短くて長編なのにサクサク読めた。
個人的に 音楽は全く分からないので、音楽
関連の小説はほぼ読まないのだが、音楽(歌)
が人を救うこともあるというところに、ラスト
(前)にうるっ ときちゃいましたね。

今回読んだ2作品だが、タイトルが読みたい欲を
掻き立てなかったので、タイトルが残念かな~
って。一旦、宮内悠介の積読は解消~。
読んでないものは、また そのうち。


・月夜の島渡り/恒川光太郎
沖縄(地方)が舞台の奇談かホラーか?
短編集。
恒川光太郎を、最近読んでなかったので
久々だったが、恒川光太郎のノスタルジック感
溢れる作品は素晴らしいです。
本作は まあ普通だったが、過去作品で忘れ
られない話が数話あり、これ読んでもっと読み
たい感と再読したい感が募った次第。
であるが、それも、また そのうち。


<小林泰三 逝去>
2020/11/23 小林泰三 逝去 とのニュースを
聞き、あまりこういうことを書くのは好きでは
ないが、非常に残念です。正直ショックでした。

もう遥か昔 2000年に、「玩具修理者」「人獣
細工」を読んで、飛んで2013年頃から 短編集を
ポツポツ読み出し、SF短編集に突き当たり、
SF熱を与えてくれた作家さんでした。この人の
過去作品でも忘れられない話が数話あり、
アイディアの面白さが秀逸でした。
まあ、基本ブラック話でしたが。

たまに出てくる クトゥルフものや、クトゥルフ
オチ(?)も結構好きで、また クトゥルフで
落として~ ってところになんか可愛らしさが
あったような気がします(極個人的感想)。

まあ、まだこの人の未読作品は多いので、
それも、また そのうち。

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